2014年09月25日

野良猫の去勢



猫捕獲器に寝ている猫ちゃん(麻酔後)。


この野良猫は地域猫ではなくて

個人の方が島田市環境課でこの捕獲器を借りて

私の病院に連れてきました。


この方は去勢手術を自費で払います。

しかもワクチン接種まで...。


なかなか出来る事ではありません。


こうして何頭も不妊手術を今までしてきました。

この方のカルテ、自分で飼っている猫も含みますが

今日のこの子で21頭目です。


頭が下がる思いでいっぱいです。




今日はこの子の去勢手術の他に妊娠猫の避妊手術も行いました。

この子もほとんど野良猫状態です。

不幸な命を増やさない作業ではありますが

なかなか考えさせられます。



お腹の中には5頭の胎仔がいました。








さらに今日は

心臓病で永く投薬をしていたワンちゃんが亡くなったと電話連絡がありました。

しかも2件です。



命の尊さを考えさせられる1日となりました。












  


Posted by jimmy at 18:24Comments(0)

2014年09月18日

ネコハジラミ

仔猫を保護したら、

ノミだらけだったので全身を洗ったそうです。


ノミは落ちたそうですが

体表には白い粉のようなものがたくさん付いていると

連絡がありました。


まずは来院されるように促しました。



案の定

仔猫の背中からお尻にかけて

真っ白なものがたくさん点在していました。



セロハンテープでその白い部分の皮膚をベタベタして

くっついたものを顕微鏡で観察しました。




このネコハジラミが確認できました。


動画でも確認してください。




よく動いていますよね。



寄生したハジラミは吸血はしません。

皮膚炎を生じさせ、痒み、紅斑(紅い発疹)などを起こします。


イヌやヒトには寄生しませんが、

他のネコちゃんへ直接に接触があった場合には感染します。



フロントラインプラスはハジラミにもよく効きます。

滴下して治療終了です。


ただこの家には先住猫がいますので

その猫にもフロントラインプラスを処方しました。



ノミ・マダニ・ハジラミなどの外部寄生虫の駆除はまだまだ続けましょうね。











  


Posted by jimmy at 15:50Comments(0)

2014年09月17日

猫の不妊手術...

9月に入ってから、猫の不妊(去勢・避妊)手術が増えてきました。


手術の当日には絶食・絶水での来院となりますので

私的にも真夏日が続く8月はなるべく手術は控えます。



そして今日はスコティッシュホールドのルイちゃんの去勢手術でした。




こうした純粋な猫種の飼い主様には手術前に確認します。


当たり前のことですが、不妊手術をしたらこの猫の仔猫は産まれません。

純粋種だけのことではありませんが、

のちのちこの猫が可愛くなって、この子の仔猫が欲しいといっても

無理な話です。


ですのでそのことを飼い主様に確認をするのです。


さすがに悩まれる飼い主様もいますが

ほとんど理解されて手術に臨みます。








かくいう私どもの駄猫、




ふたりとも去勢していますが、

特にこの子たちの仔猫は欲しいとは思いません^^;


性格の良い子はなかなか見つからないようです。














  


Posted by jimmy at 16:11Comments(0)

2014年09月11日

悉平太郎



磐田市にある見付天神です。

鳥居の横に犬の像が見えますね。



この神社の奥に霊犬神社があります。

霊犬神社は、犬を祀った日本唯一の神社として、近年はペット愛好家に深く崇敬されています。



ここではペットの健康や長寿を祈願していただけます。


私の病院の待合室には

ご利益が少しでもあればという願いでこの犬(悉平太郎)が飾ってあります。






話変わって

磐田市ではこの犬が公式のゆるキャラになっています。


ゆるキャラグランプリ2014では今日現在14位のようです。

ぜひ上位に食い込んでもらいたいと思います。





本日栃木県の親友より連絡あり。

このゆるキャラの投票をお願いされた^^;





微妙だと感じるのは私だけでしょうか...



  


Posted by jimmy at 15:25Comments(0)その他

2014年09月03日

猫の子宮蓄膿症



先月、保護された猫ちゃんです。

保護した方が、陰部から膿が出ているようだということで来院しました。


元気も食欲もあるということ、

保護したばかりで飼い主が定かでないということで

内科的治療で様子を観察することになりました。



そして再来院。

保護した方がこの猫ちゃんを家族として迎えました。


陰部からの膿は減少したようですが、

レントゲン検査、血液検査等で

「子宮蓄膿症」と診断し

新しい飼い主様は手術を選択しました。



そして本日手術を行いました。




膿が溜まった子宮が摘出できました。



犬と比較して猫の子宮蓄膿症はまれです。

猫の避妊手術の実施率が高いことが挙げられます。


当然のことですが、若い時期に避妊手術を受けていれば、

中高年齢期になってから、メス猫が子宮感染症による子宮蓄膿症にかかることはありません。


不幸な猫を増やさない。

オス猫を求めて戸外での交通事故の回避。

他猫との接触によるウイルス感染を防ぐことも出来ます。


若い時期での避妊手術はこうしたメリットがあります。


もちろんこうした避妊手術をした上での室内飼育が推奨されます。





さてこの保護猫さんは

猫思いの家族に迎えられ

無事手術も終わり、数日後には退院することでしょう。









  


Posted by jimmy at 19:02Comments(0)症例

2014年09月01日

動物愛護フェスティバル静岡2014




9月になりました。

今月20日(土)~26日(金)は動物愛護週間です。


今年は島田市にて動物愛護フェスティバルを開催いたします。


楽しく興味深いイベントが盛りだくさんです。

ふるってご参加下さいませ。


私たち(公社)静岡県獣医師会島田支部のブースもあります。

当日は先生方が多数控えていますので、良い機会ですので何なりと相談されるといいですね。


詳細はこちらで確認して下さいませ。
















めっきり秋らしくなってきました。

季節の変わり目、体調を崩さぬようご自愛下さいませ。


人間もそうですが食欲が増すこの秋、

体重管理もしっかりとですね。






  


Posted by jimmy at 16:47Comments(0)お知らせ